Staring at the Sun
いつだかに友だち登録した土間土間の公式LINEからメッセージが届いていて「先日は御来店ありがとうございました!」と書かれてあった。少なく見積もっても半年は行っていない。
昨日だろうが半年前だろうが全て引っくるめて先日でいいじゃん、面倒だし……的な怠惰の末にこれなら気持ちは分かる。あるいはわざわざ公式LINEを登録している人間なんだからどうせ直近で行く機会もあっただろと高を括られているかもしれないが、そうだとしたら土間土間の大いなる傲慢である。
でも「御無沙汰しております……最近ご来店されていなかったので心配しておりました!」みたいなLINEが来たらもっと嫌だな。長いこと放置していたあつ森を久々に起動した時と似たような不快感を覚えるだろう。
何かのニュースで久々に見たオフスプリングのデクスターがかなり痩せていて驚いた。
デクスターは僕が物心ついたくらいの頃(Want You Badくらいの頃です)には既に肥大化が始まっていたが、ちょうどその時くらいのフォルムの彼がそのまま歳を取ったくらいに落ち着いていた。もうこの歳になると膨れ上がったまま二度と戻ってこないと半分諦めていたから大変よろしいことだ。
酷な話だが、パンクバンドの人間には年を取ってもシャープであってほしい。そしてそれを忠実に守っているビリージョーはやはり素晴らしい。
どこまでファットになっても許される音楽の二大巨頭は恐らくブルースかヒップホップだが、キングフィッシュなる若き新星が現れた以上は今のところブルースに軍配が上がる。
人間がレスポールを抱えると、それなりに身長がある人間でもそれなりに「ぶら下がってる感」が出るものだが、彼の場合はもう小枝で遊んでいるようにしか見えない。僕より若いらしい。くれぐれも身体には気をつけてもらいたい。
HR/HMは何とも言えない。多少太った方が貫禄が付いて良く見える場合もあるジャンルだ。
だからガンズのアクセルが信じられないほど太った時期、まあこれはこれで一つの在り方なんじゃないかと思ったのだが、その後にスラッシュやダフと合流して多少スマートになったアクセルを見ると、やはりそんなことはなかった。
失礼しました、貴方に限っては細い身体であの金切り声だから最高なんですね。
人のこと言ってないでてめえが痩せろという話である。とりあえず毎朝「大きなメロンパン」を貪り食うのをやめたらどうですか。
家に籠もってオムハヤシを作ってもいい

「俺の知っている夏じゃないような気がする」と言い始めてから十年近くは経つような気がする。いい加減受け入れたいが肉体的にも限度はある。
酷暑のおかげで、買い出し以外はロクに外にも出ず土日が終わる。今日は都心の方に出てカメラ屋でも冷やかそうと考えていたが、昼飯の材料を買いに玄関を出た時、これはもうダメだと思った。日差しはさておくとしてとにかく空気が鉛のように重く、底流を這うように沈殿している。
諦めて家に籠もり、昔撮った写真をLightroomでレタッチするなり、夕飯を作るなりして日が暮れる。全粉粒パンをサイコロ状に切ったものをバターで軽く焼き、上に冷凍したシュレッドチーズをかけ、薄焼き卵を乗せ、最後にハヤシライスのルーをかける。なんちゃってオムハヤシ、見栄えこそ思ったようには綺麗に行かなかったが、味は悪くない。今日日、ルーさえ不味くなければ他がどうであれそこそこ食えてしまう。
料理という行為は大変手間がかかるのだが、感謝もしている。料理をしなければ今日一日まったく無駄にするところだった。多分午後中は床にひしゃげるように寝て、喉の渇きで目が覚めて、水を飲んでまた寝たら日が落ちていて、その事実に幻滅したりあらゆる物事に当たり散らしながら風呂にも入らずにまた不貞寝して朝を迎えるに違いなかった。良かった。
料理をすると時間を有効的に使っている気分になれるし、眠くならないし、しかも出来上がったものがよほど不味くなければ食えてしまう。たまの休日にワケも無くカレーやらパスタやらを、しかも無駄に拘って作り上げるお父さん像というのは昔からよく聞くが、もしかしなくてもこの「休日寝て終わってたまるか」的感覚の延長線上なのかもしれない。
明日以降の天気予報を見る。平年より高い推移で気温がどうのこうのと書いてある。俺の記憶では去年も一昨年もそのまた前の年もそう言っていた。平年とは何だろうか。
この国の夏がまだここまで致死的でなかった時、センチメンタル・バスの例の曲を聴いて、39度ってのは実際のところどのくらいの暑さなんだろうかと考えたことがあった。いざ目の当たりにした今、もうとろけそうでは収まらんということをここに提言しておきたい。39度の爆ぜそうな日、あるいは39度の狂いそうな日が正解です。
リハビリ中断

人生で何回目かも分からないブログを立ち上げる。飽き性である。どうせ今回もどこかのタイミングで投げ出すに決まっており、我ながら期待はしていない。
ただ、短文には収まらない日記や散文を投げ出せるプラットフォームを整えられることは悪いことじゃない。行った場所、聴いた曲、欲しいもの、定期的に頭を回しつつ出力していかないと、いよいよ脳みそが溶けていく。一応モノを書くことを趣味としてきた人間の、リハビリがてらという側面もある。
山形の日本海側が水浸しで大変なことになっているが、先々週まさに酒田へ行っていた。母方の地元で、介護施設に入っている祖母を見舞った。ひとまず祖母はじめ親戚一同は無事らしいが、墓は完全に水没したらしい。
墓参りに行った時、おびただしい数のハグロトンボがいた。ハグロトンボは毎年盆の前後に現れて、先祖の魂を運んでくると言われている。魂ごと隣の高台の辺りに避難してくれていることを祈る。

駅前には官民共同で開発された真新しい交流施設があり、ホテルも併設されている。
ホテルの窓から見た酒田の市街地は始終閑散としていた。最後に酒田に訪れたのが五年近く前で、その間に繁華街の百貨店は潰れ、人口も十万を割った。今回の水害が停滞に追い打ちをかけなければいいが、酒田は大火から驚く早さで立ち直った町でもある。あまり過度な心配はせずに、来年辺りにまた行こう。
もう何年越しか覚えていないが、トリプルファイヤーが満を持してリリースした新曲を気に入ってずっと聴いている。妻は気に入らない(「コンテンツの一環として過剰に弱さをさらけ出すのが気に食わない」らしい)と言うから孤独に聴いている。
エレピが絡むゆるい雰囲気のイントロから切迫感あるバースにシフトチェンジしていく瞬間が最高にカッコいいのだが、そのイントロのエレピが昔どこかで聞いたようなことがある感触だなと思い記憶を掘り下げてみたら、これだった。
最初の数秒だけで後はカスリもしていないから「オマージュ元を見つけちゃいました」でも何でもないのだが、こういうこともあるから音楽なんてのは色々聴いておいた方が楽しいのだろうなとは改めて思う。
そもそも何でこんな曲知ってんだという話だが、随分前にYouTubeで見た、テレビ大阪開局前の試験放送のBGMに使われていたのだった。そんなものを面白がって見る奴も見る奴だが、上げる奴も上げる奴である。
テロテロのアロハシャツが欲しい。変な模様であればあるほど歓迎する。
たまたま入った古着屋で、質のいいやつが安く売られていてほしい。一枚でも見つかれば、今年の夏はもうどれだけ熱波が激しかろうが空気が滞留しようが陽炎がのぼろうが許してやる。アロハシャツさえあれば全てが快適なんだから、多分。
僕の職場はGW過ぎから既にクールビズ推奨だが、昨冬の社員会だかでポロシャツ出勤に許可が下りて以来、誰が先陣を切るかで牽制が始まっている。「勇気ある後輩が着てくれれば俺も追随するのになあ~」と、先輩が僕の方を見て言ってくる。
癪だからもうポロシャツとかセコいこと言ってないでアロハシャツで出勤してやりたい。テロテロの変な模様のアロハシャツで出勤してやるから、先輩だろうが後輩だろうが同僚だろうが関係無く皆黙って僕に追随してほしい。